月夜を楽しむため、豪華クルーザーは停船した。
夜空に浮かぶ、銀の月は神秘的な光を放ち、海面を照らしている。
肌を優しく撫でる微風はいつの間にか止まっている。
ひんやりとした大気を感じると、どこからか霧が発生して、クルーザーを包み込む。
船員や乗客は各々船室へと戻った。
それはゆっくりと確実に襲ってきた。
眠気はごく自然に船員や乗客を虜にした。
全ての人間が夢見てるころ、霧はおさまった。
海面は神秘的な銀の月に照らされている。
海面下に巨大な何かが、動いているのをクルーザーの人間は知る由も無かった。
巨大な何かが、クルーザーの下を通過すると、海面が沸騰したかのように無数の気泡で溢れかえった。
クルーザーは小刻みに揺れるが、人間が船室から出てくることはなかった。
気泡の数が増していくと、海水の密度が瞬く間に小さくなる。
クルーザーを浮かせるだけの浮力が足りなくなると、
揺られていたクルーザーは一瞬静止した状態であっさりと沈んでしまった。
オリジナルストーリー企画中 StarSaga/The Reshuffled Human Being「Revenge of a Rule King/支配王の復讐」より
※Poser用市販アイテムを使用しています。
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